結局、製造業の57.8%[注1]は人材不足を感じているから、「辞めない」と「内定もらったらちゃんと入る」をアピールできればこっちのものだ!
製造業の履歴書に書く「志望動機」に、何を書くか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「ものづくりが好きだから」だけでは、面接官に「何をつくったの?」など、いろいろ突っ込まれて撃沈するのが明白でしょう。
志望動機を書くには、まず会社側がどんな人材を求めているかを知ることが大切です。
製造業の世界で求められる人物とは、「集中力と冷静な判断力がある人」です。黙々と同じ内容の仕事を続けるので、集中してやらなければ生産性を落とす要因になってしまいます。また、品質管理などでは不適合品を迅速かつ的確に見つけることが、クレームを避けることにつながります。
さらに、地味な作業にも耐えられる「根気強さ」や、「手先が器用」といったことも、アピールポイントして使えるかもしれません。
仕事内容にもよりますので、ネットなどを使ってリサーチしたうえで考えてみましょう。
志望動機には、「自分を採用することでこんなメリットがありますよ」とアピールすることが大切です。
例えば、産業機械を製造している工場なら「学生時代に友人とつくったロボットが、コンテストで〇〇賞を取りました。このときの経験を生かし、友人と共有した喜びを御社のみなさんとも共有できるよう働きたいと思います」と、会社にどれだけ貢献できるかがポイントです。
もちろん、以前にも工場で働いていた経験のある方は、それを大いにアピールしましょう。アルバイトやフリーターの話でも結構です。「じゃあ、なんでその会社を受けなかったの?」という、いじわるな質問をする面接官もいるかもしれません。その答えも用意しておくと安心です。
では、未経験者の場合はどうすればよいのでしょうか。
これも、やはり自分の経験や実績を結び付けてアピールするのが最善策。先ほど紹介したロボットコンテストのようなケースでもよいでしょうし、「みんなをまとめるリーダーを務めた経験」でもよいでしょう。
製造業であっても、いずれはリーダーとして活躍できる人材を求めています。特に30代以降の未経験転職者で、マネジメント経験があれば、ぜひアピールしましょう。