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40代~50代という年齢は期間工になれるのか?

期間工をやるのに年齢制限があるかって?基本的には幅広い年代ウェルカムらしいぞ。

期間工になるための年齢制限はあるの?

平成19年10月に、雇用対策法が改正されてからは、求人で年齢制限を設けるのが禁止されました。年齢問わず採用において平等なチャンスを与えなければならないと判断されたからです。

期間工でたとえるなら「40歳以下の方を募集」の表記はNG。業務内容と求める能力を記載しなければならないので「工場内作業は重い荷物を運ぶ作業もあるため、持久力と筋力が必要」と表記します。

例えば40代以上であっても、期間工の仕事をこなせるだけの体力があるなら、年齢の差別をされることなく、仕事ができるチャンスは与えられるのです。期間工は3か月または6か月と短い期間が多いため、年齢だけで働けないと諦める必要はありません。

40代~50代でも期間工になれる?

結論から言えば、40代~50代の年齢でも期間工になれます。社会人としてのマナーが身についている点で若者より有利なこともあるようです。現場にもよりますが、人柄、熱意、やる気がポイントになることもあるのだとか。

ただし、年齢を重ねるにつれ健康診断のハードルを越えなくてはいけません。面接時は、腰痛等の持病があったとしても隠さず正直に申告しましょう。いざ仕事が始まり持病が悪化した際に、なぜ採用時に言わなかったのかと信用を失う可能性があるからです。

また、ライン作業以外にも仕事はあります。各メーカーによりますが、40代以降の方は適材適所で配属される可能性も。身体への負担が少ない部署で仕事ができるケースもあります。

40代から期間工になるには

40代で期間工になる場合は、自動車産業の繁忙期を狙いましょう。繁忙期は人手が足りない理由から、採用されやすいのです。

採用担当者に重労働と長時間の残業に耐えられる体力をアピールすると面接に受かりやすくなります。ただし、ウソは厳禁です。仕事内容は慣れていけばすぐに覚えられますが、期間工は立ちっぱなしや、稼働状況によって走り回る、重たい荷物を持ったりと想像以上に体力が必要なハードな環境です。

期間工経験者で体力面や健康面に問題がなければ、採用される可能性が高いでしょう。しかし、年齢が45歳以上で期間工未経験の場合は厳しい部分が出てしまうため、その際は期間工の求人アドバイザーに相談するようにしてください。
未経験の場合は、職業訓練校で期間工に関わる仕事を学び資格を取ってから応募する方法もあります

50代で期間工になるには

50代で工場勤務経験がある場合は、そこで培った経験を今後に活かせるアピールをできるかどうかが、カギを握るでしょう。

どの工場とかは関係なしに、現場経験をしていたことはプラスの評価となります。その一方で「定年までなぜ以前の会社にいなかったのですか」という質問が面接時に良く聞かれるそうです。面接官は、以前勤めていた会社をなにか健康上の理由で退職したのではないかと不安になります。健康上の問題はなにもないと伝えたうえで、早期退職後も体を動かす仕事に励みたいと、前向きな受け答えをしましょう。

正社員登用では年齢制限はある

期間工に限らず、ほかの職業の会社でも将来のキャリア形成を考え、正社員登用試験は、原則として20代に限定されているそうです。若い世代たちの将来のキャリアアップにつなげるために年齢制限を設けるのは、違法にはあたりません

日本国内の大半の企業は、勤続年数に応じて昇給する制度があります。29歳以上での正社員登用は社内の賃金体系が崩れてしまうリスクがあるため、積極的に30代以降の登用をしている企業は多くありません。さらに「若い人に成長するチャンスを与えないといけない」という企業トップの考えもあります。

年齢で差別するというよりは、会社で長年続く賃金制度が大いに関係しているため、正社員登用に年齢制限が定められているのかもしれません。