製造業で出世ができる仕事の探し方は、「2問でわかる!自分にぴったりなライン工の仕事」のページにヒントが載ってるから、そっちを見てくんねぇかな。
製造業でも、一般従業員から班長(リーダー)、さらに主任、係長と、キャリアアップしていくことは可能です。適正が認められれば、工場長を任されることもあるでしょう。
ただし、本社勤務をしている社員に比べて昇格する難易度が高いという一面もあります。本社勤務の社員は、人事異動などでさまざまな業務をこなしながら出世していくのが定番。しかし、ライン工など工場に勤務している社員は、基本的にはその工場内での出世となり、上がどかないと下が上がれないトップボトムの構造となっている企業が多いようです。
それでも、出世できないわけではありませんから、上から認められる人材になるために努力をして、キャリアップを目指しましょう。
ライン工の仕事は単純作業が多いことから、コミュニケーションの能力を求められることはありません。
しかし、班長などに昇格するには従業員と連携して業務を進める必要がありますから、コミュニケーションスキルが求められます。入社したら、一人ひとりの性格や対応できる仕事などを把握するためにも、積極的なコミュニケーションをとるようにしましょう。
もちろん、技術面でのスキルアップも重要。経験によって知識や実績を蓄積すれば、別の仕事を任されるなどキャリアップの道が拓けます。コミュニケーションが苦手という方は、技術を磨く方向に進むのもよいでしょう。
製造業に入社してできるだけ早く出世するには、自分が得意なものを見つけることが大切です。単純作業ゆえに自分の得意分野を正確に理解し、それにあった業種・就職先を選ぶことが第一。就活中の学生なら、自己分析をよくやられたと思います。
結局、大手メーカーに新卒で入社するのがキャリアアップしやすい王道なのですが、未経験の転職でも出世のチャンスは大いにあります。中堅製造業のある企業では、未経験で入った社員を大手メーカーに出向させ、スキルを磨かせキャリアップしていくようなしくみを提供しています。こうしたところに入社して、製造業で出世街道を歩むのも一手でしょう。
キャリアアップすれば、当然、報酬も高くなります。一般従業員として入社したときには300万円程度でも、班長になれば400万円、主任なら500万円と、基本給のアップに加え役職手当が付きます。なかには、年収1,000万円の工場長になれる可能性も。
入社してしばらくは、月ベースでみると期間工より低賃金ということもあるかもしれません。しかし、安定した収入を得るなら正社員になってキャリアアップの道を模索したほうが確実です。福利厚生などの待遇面も含め、やりがいを感じる仕事や会社にチャレンジしましょう!
生産技術職は、ライン工から最もキャリアアップしやすい業種です 。工場全体の生産性を高めるための対応や管理を行う仕事なので、長年ライン工として現場を見てきた知識や経験を生かしやすいでしょう。
ライン工から生産技術職へキャリアップした場合、どのように待遇が変化するのでしょうか?詳しくご説明します。
ライン工から生産技術職へキャリアップした場合、変化する点は年収と将来性。ライン工の平均年収は約400万円ですが、生産技術職は平均年収が約500万円。100万円もアップするというのはとても魅力的です。ただ、ライン工は年収以外にもいろいろと優遇されている点があります。寮に住み込みができる工場だと、家賃無料・水道光熱費無料・食事補助という待遇を得られる場合もあり、ライン工の方がお金は貯まりやすいということも考えられます。
そこで注目したいのが「将来性」。ライン工の求人の多くは非正規雇用なので、将来性において不安定だといえます。生産技術職は正社員ですから、将来的にも安定しているのです。正社員になれば会社からさまざまな待遇が得られます。各種手当てや有給休暇制度の利用、ボーナスも得られるでしょう。また、長く勤めればさらなるキャリアアップも目指せます。
ライン工は体が資本。足腰を痛めてしまうと働けなくなるというリスクがあります。その点生産技術職は管理職なので、年齢を重ねても長く続けられるという点が魅力です。
仕事内容は、大まかにいえば「製品の品質」と「製造の効率」のバランスを整えることです。
製品の品質とは、ラインで組み立てられる製品の見た目や機能性、耐久性が一定の水準に達しているか、ということ。
製造の効率とは、1つ1つの製品が作られるスピードを早めることです。ラインでの組み立てスピードを早めるだけでなく、他のラインとの連携や検品・出荷までのスムーズさなども要求されます。会社が利益を得るには、この品質と効率の2つをどちらも追及しなければなりません。しかし、2つの条件を満たすのは並大抵ではないのです。
製品の品質を高めようとすると、組み立て時の確認作業が増えてしまい製造の効率が下がります。かといって、製造効率を上げようと組み立てのスピードを高めれば、確認がおろそかになり低品質の製品が増加する場合も。こうした問題に対応するため、生産技術職は難しい品質と効率をどちらも満たすべく、各種チェックや管理業務を行います。
工場内の生産ラインで品質・効率を低下させている要因を洗い出し、その改善に努めます。また、生産ラインに関わる機器の修理が必要になった時、納期までにどう間に合わせるかスケジュールを組むのも仕事です。
そのほか、工場内の備品や設備のチェック、作業動線の確認、使用する資材や器具の決定、稼働テストの指揮など、生産ラインの業務に関わるさまざまな管理・改善に対応します。会社の利益に貢献するだけでなく、ライン工として働く人の働きやすさへの改善に関わるので、やりがいのあるお仕事といえます。
ライン工から生産技術職へキャリアップする方法は、働いている会社が行う「正社員登用」のための試験へパスする必要があります。会社によっては、派遣や期間工などの非正規社員の中から、正社員として採用する「正社員登用制度」を採用している場合があります。
一般的には、上司からの推薦を受け、会社が行っている試験と面接をパスすることで、晴れて正社員として採用されるのです。ほとんどの会社は試験内容や面接の内容を公開していませんが、一般的に試験では基礎的な学力を調べ、面接では正社員になるための意気込みを尋ねられる傾向にあります。
また、先輩社員から試験や面接の内容を聞ける可能性もあるので、具体的な対策を練っておきたい場合は、積極的に話を訊いておきましょう。
ただし、正社員登用のための試験や面接は、希望すれば誰でも受けられるとは限りません。エントリーするには、ある程度の実績が要求される場合もあります。会社によって条件は異なるので、上司に詳しい内容を尋ねておきましょう。
ライン工としての実績を積むことは、面接においてもプラスに働きます。キャリアアップを目指すなら、まず普段の業務で実績を得ていくことを目標にしましょう。