期間工になるともらえる入社祝い金について
期間工として採用されると、会社からお金がもらえるってことを知ってたか?
入社祝い金制度とは
入社祝い金制度とは、会社へ入社した際に、給料とは別にもらえるお祝い金のこと。入社して1ヵ月~2ヵ月勤めると支給されるのが一般的です。
自動車メーカーの期間工は、約40万円、時期によっては約50万円にものぼります。
祝い金の目的は、人材確保・生産性向上など。働くのならもらえるお金は少しでも多い方がいいというニーズに合わせて、設定されています。
なかでも期間工への入社祝い金が高騰中です。期間工の仕事がハードであり、入社して1ヵ月ほどで退社してしまう人も多いことから、人材確保をするため、お祝い金を高く設定しています。そのため、入社してすぐの支給ではなく、1ヵ月から2ヵ月経っての支給となっているのです。
入社祝い金の支給条件は、支給目安の対象月の出勤率が90%~100%・特定の日まで在籍・真面目に業務に取り組んでいることとなっています。
各社の祝い金
各社の祝い金は年によって違いがありますが、以下はそれぞれのメーカーの目安です。(2019年4月現在)
マツダ
- 入社祝い金45万円
- 選考会参加費:10万円
- 派遣会社からの入社祝い金(数週間から1ヵ月):20万円
- マツダからの入社祝い金(2ヵ月の給料):15万円
- 合計45万円の支給
トヨタ
- 入社祝い金:30万円~40万円
- 選考会参加費:7万円
- 入社祝い金(数週間から1ヵ月):13万円
- 特別手当(2ヵ月目の給料):10万円
- 合計30万円の支給
日産自動車九州
- 入社祝い金40万円
- 選考会参加費:10万円
- 入社祝い金:25万円
- 日産(2ヵ月目の給料):5万円
- 合計40万円の支給
選考会参加費とは、メーカーによって面接参加で5万円~10万円の支給もあります。
祝い金をもらってすぐ退職を繰り返すのはNG
入社祝い金目当てで、入社と退社を繰り返してお金を稼ごうと悪質な行為を働く人が存在します。入社して約2週間で祝い金を受け取り即退社。次の会社も約2週間勤めて退社を5社分繰り返すといった行為を平然と行っているそうです。入退社を繰り返す行為は極めて悪質です。
会社や同僚に迷惑をかけるのはもちろん、自分自身の評価もどんどんマイナスに。心を入れ替えて真面目に働こうと思っても、再雇用してもらえず働き口の選択肢を狭めてしまう可能性があるのです。
複数回祝い金をもらえる方法はある?
条件によっては再び同じ会社に入社すると、祝い金をもらえる場合があります。1つは派遣会社を通じて初めて期間工になる人、2つ目は2年11ヵ月満了でA社を退職し、入社しなおす場合など。ただし、期間が3ヶ月~6ヵ月未満は再び祝い金が支給されることはありません。
各メーカーで期間工経験者の声
マツダ
- 勤務時間が決まっているので、生活リズムが整いやすくて良かったです。日勤のみの工場だったからかもしれません。仕事も楽しくできましたし、給与も良くもっと働きたいと思える場所でした。
- 6ヵ月働いた印象は、従業員の入れ替えが激しいこと。私は車体をこすらないように車のシートを貼り付ける作業でした。身体中に作業中のゴムの臭いが付きまとうので最初は気分悪くなりました。肉体的にきつい作業が多いです。
トヨタ
- 特技や資格などなくても、誰でも貯金がたまっていくのが期間工の良いところだと思います。配属先によって肉体的に大変なところもあるそうですが、それでも稼ぎたいならいいと思います。
- 私が働いていた時期は、とても忙しい時期でした。一日の平均残業が3時間なうえに、月2回の土曜日出勤もありました。肉体的にもつらく、初めてのライン工だったためほかの工程に迷惑をかけてしまっていたのも辛かったです。
日産
- メリットは泊まり込みで家賃が浮く、給料が高い点です。しかし、デメリットは起床時間が早い、集団生活に慣れるまでのしんどさ。そして、一定期間を終えると職を失うのが最大のデメリットだと思います。
- 事業資金を貯めるために応募しました。給料は高いですし家賃や光熱費も抑えられて良かったです。私は1年で200万円ほど貯められました。
ホンダ
- 車が好きだったので、期間工に応募しました。作業に慣れるまでは大変でしたが、慣れてしまえば簡単。そのうえ、給料や手当も良くて、稼ぎたい自分にはピッタリでしたね。
- プラモデル感覚で仕事はすぐに覚えられました。しかし、だんだん作業に慣れてくると頭を使わない単純作業の繰り返しです。モチベーションを維持するのが難しく、工場のパーツになったような自分がいて気が滅入ってしまいました。