ライン工の中の働き方としての「期間工」って感じだな。脱落者も多いが、給料が良いからハマるやつはハマるんだよなぁ。
ライン工と似た言葉に、「期間工」と呼ばれる人たちがいます。
期間工には、一般従業員のライン工と同じようにボーナス(慰労金・報酬金など)のようなものもあり、月ベースの給与面では一般従業員よりも高い人もいます。
また、社会保険や雇用保険など待遇面も手厚く、「一般従業員のライン工よりもいいのでは?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、期間工は文字通り、「一定期間のみ企業と雇用契約を結んで働く従業員」のこと。労働基準法により、最長でも2年11ヶ月までしか契約できないことになっています。なお、正社員登用制度を利用して期間工から正社員になることもできます。
また、期間工の給与は基本的に日当です。有給もありますが、休むだけ報酬金の査定に大きく影響します。
期間工の仕事内容は、生産ライン内で部品の組み立てや製造などをするのがメインですから、基本的には、ライン工と同じだと考えていいでしょう。
ただし、一般従業員のライン工には梱包やフォークリフトで製品を運ぶといった、生産ライン以外の仕事に携わることもあります。仕事の幅を広げることが昇給やキャリアップにもつながるのです。
これに対し期間工は、体力や手先の器用さなども含めた、自分が持っている能力を生かして働くというスタイルがメイン。企業によって昇給もありますが、最長2年11カ月しか働けないため、キャリアップしたいという方には向いていないでしょう。
期間工を募集しているところは、大手メーカーがほとんどです。代表的なところとして、トヨタ、ホンダなどの自動車メーカーや、自動車部品を多く手掛けるデンソーなどがあります。
大手で働けるチャンスはありますが、当然、競争倍率も高くなります。
一方のライン工には、自動車メーカーだけでなく精密機器や食品系、産業機器、造船、飛行機など幅広いメーカーで募集がされています。
上で述べたように、期間工の魅力の一つが給与の高さです。
例えば、トヨタで期間工として勤めた方の場合、手取りで月に20~30万円、年収350万円(報酬金含む)を稼ぐ人もいます。
またデンソーに勤めた期間工の場合、年収400万円以上を稼ぐ方もいるようです。
ただし、基本的にはキャリアップはありませんから、給料が大幅にアップすることは期待できないでしょう。
働く人のポリシーの違いともいえますが、仕事先を転々としながら働きたい方は期間工に、ずっとそこで働きたいなら一般従業員のライン工となる方がオススメといえます。