昇給できるかどうかはケースバイケース。業種や契約形態によって様々だ。
工場勤務は昇給しないとも言われていますが、それは間違い。アルバイトや派遣でも昇給することもあれば、正社員でもなかなか昇給しないなど、いろんなケースがあります。
人材を確保するために昇給しやすくなっているところもあるし、中小企業は人材にコストを多くかけられないため、単純作業では昇給しにくいということもあります。昇給できるか、あるいはしやすいかは勤務先によっても異なるということです。
勤務先以外で昇給について差が出るのは、やはり雇用形態。ここでは工場勤務の昇給を、雇用形態別に見ていきます。
昇給しやすいのは期間工です。契約期間が決められていて、契約更新となるとそのたびに賃金が上昇するケースがほとんどです。
景気や実績に左右されることも多いのですが、長く勤めていれば昇給していくケースがほとんど。タイミングは臨時昇給以外では4月が一般的です。
また役職が付くと手当が出るので、大きく昇給するチャンスになります。中小企業は昇給しにくいのですが、例えば高卒でも係長などの役職につけるところがあり大手企業よりも役職付きになれるチャンスが多いため、大手より不利とも限りません。昇給があるとしたら、期間工と同じく契約更新のタイミングです。
昇給のタイミングは、こちらも契約更新時です。パートタイム労働法(短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)によって、パートやアルバイトの場合は契約時に昇給の有無を労働者に説明しなくてはいけません。昇給なしの契約となっているケースが多いのですが、それは契約期間内の話。契約期間が終わり、契約を更新する際には昇給ではなく給料アップの可能性があります。
めったに昇給はありません。そのかわり同じ仕事をしていても期間工やパート、アルバイトより給料そのものが高いケースも多いのでこれは仕方ないかもしれません。ただ派遣社員もパート、アルバイトやアルバイト同様に短時間労働者ですから、契約を更新する際に昇給の可能性はあります。
どんな仕事でもそうですが、会社が利益をあげられている状態で、職場から求められている限りは正社員でも期間工でも、パートやアルバイトでも昇給の可能性は十分。そして長く勤務するほど、当然昇給しやすくなります。