NOT BAD!ライン工の仕事~製造業界横入りガイド~ » ライン工の仕事を知る » 「期間工の仕事はキツい」の真相

「期間工の仕事はキツい」の真相

辛くない期間工の求人を吟味するのが重要だな。ネットの評判を見る時は、働く気をなくさない程度にしとけよ。

期間工の主な仕事内容と年収

期間工は、自動車メーカーなどの生産ラインで、部品の製造や組み立てをするのが主な仕事内容です。

給与や待遇面は、一般従業員と同じようにボーナス(慰労金・報酬金など)があったり、社会保険に加入できたりと、手厚い企業も多く、それが期間工の大きな魅力だといえます。

ただし、ネット上で期間工として働いたことのある人の声を見ると、重たい部品を運んだり集中してやらないとできない仕事も多く、体力的にも精神面でもきついと感じることもあるようです。

実際に、どんな声があるのか、一部を紹介しましょう。

期間工の辛さを訴えるネットの声

人間関係に関する声

周りの生活音が気になる

キツイと言われてる期間工ですが、自分がどれだけやれるか試す気持ちで応募。私が案内された寮は、工場近く。大部屋をふすまだけで仕切った部屋だったので、自分以外の生活音は丸聞こえな状態。配属先での大変さも相まって、辛い時期になりました。それでも何とか6か月やりきれて良かったです。

窮屈な生活だった

20代前半の頃に、お金が必要だったため期間工で働いていました。思い返しても、辛い仕事だったと思います。重労働で残業も多いのは分かりますが、寮生活が窮屈。仕事のストレスがたまる一方でした。お金のためと何とか我慢できましたが、若いうちでないとストレスで大変だと思います。

人間関係がかなり大事

人間関係があまりにもないと、気分が沈みます。基本的には誰とも話さない環境なんで、雑談もできず昼休みはいつも一人。当然、飲み会などもない。寮に戻っても、食事を済ませたら疲れて寝るだけ。お金は稼げても付き合いの悪い人間になるだけでした。

作業や工程に関する声

配属先が組み立てだとつらい…

組み立ての工程は、ライン作業。自分が遅れてしまうと周りへ影響が出てしまうところです。もともと手先が器用とか作業に慣れている人ならいいかもしれないですが、そうじゃないとただ焦って走り回るしかない…なんてこともありました。配属先がラインだと、慣れるまではなかなか辛いと思います。

慣れないライン工程で筋肉痛に

期間工は給料が良いうえに、寮も完備ということで応募。しかし、配属されたのはラインの工程。慣れる暇も無く仕事することになり、腕や手先まで筋肉痛に。体力的に辛かっただけでなく、寮が合わなくて精神的にも本当にしんどかったです。給与が良かったことだけが救いと言えば救いでした。

繁忙期のラインはトイレに行くのも大変

たまたま期間工で働いていたときが繁忙期だったようで、毎日のように3時間残業で本来休みの土曜日にも出勤させられていました。これまで、土日出勤を体験したことがなかったせいもあって、土曜日が出勤になるのは本当に辛かったです。作業中のトイレに行くにも、監督者から許可が必要だったのも、地味に大変でした。

単純作業が辛かった

初めは塗装の工程に配属されました。割とすぐに作業に慣れたので、「プラモデル作ってるみたいだな~」なんて、楽しく仕事をしていました。しかし、だんだんと単純作業の繰り返しにモチベーションが下がって、なんでこんなことしてるんだろうと病み気味に。お金を稼ぐためだと自分を奮い立たせて、乗り切りました。お金のためと割り切って働ける人や単純作業が苦でない人じゃないと、辛いばっかりになるかもしれませんね。

慣れるまで痛みとも戦う

もともと車が好きだったので、興味を覚えて期間工に。仕事をし始めの頃は、全身のあちこちが痛くなってしまい、マジで辞めようかとも思いました。人間関係もあまり良くなかったですが、期間工の前に働いていたところよりはマシだったので、何とか続けられました。車ができあがる工程を知れたのは、個人的には良かったです。

体力とプレッシャーのW攻撃

自動車メーカーで働いたのですが、組み立てがきつい!重い部品を持ち上げて、ボトルを打ったり部品をはめこんだり…と同じ作業を何時間も続けるし、自分の作業が遅れると次の工程の人に迷惑をかけるというプレッシャーも辛かったです。

時期や時間に関する声

繁忙期の「やりがい」たるや…

基本的には残業がないとはいえ、増産のときなどシーズンによっては残業もあります。しかも、ラインのスピードがいつもより早くなるんですね。仕事が終わるといつもヘロヘロで、きつかったです。

シフトが安定せず

朝昼晩の3つのシフトがありました。どれか1つのシフトをこなすならよかったのですが、そうではなく…。朝シフトがずっと続いたかと思えば、休に晩になったりして大変でした。希望が通ることもありましたが、絶対ではなかったので、仕事よりもシフトに慣れるまでが辛かったです。

作業後に残業させられた

自分が担当していたのはライン作業でしたが、それが終わったあとで残業させられていました。できる仕事が多いほど、正社員にも上がりすいということですが、そうした風潮が当たり前だったのが辛かったです。これから働きたいと考えてる人は、そうした周りの考えに流されず、自分の仕事をしっかりしていけばいいと思います。

昼夜逆転で大変だった

交代制のシフトで働いていたときは、時期によって昼夜の感覚がずれてしっかり休めず、寝坊しかけたことが何度かありました。かなり体力の要る仕事ですし、春でも勤務場所によっては熱中症になる人がでるほど。短期間の勤務で効率よく稼げますが、稼ぐ以外の目的だとなかなか辛い仕事だと思います。あと、体力は絶対必要です。

期間工の辛さからわかる、製造業への就職先選びでおさえるべきポイント

期間工は、「稼げること」が大きな魅力です。日当や慰労金がどれくらいあるかという点が、多くの方にとって会社選びの判断基準となるでしょう。

とはいえ、給与面だけを見て会社を選ぶと、きつくて続けられないことにもなりかねませんので、働き先は慎重に選ぶ必要があります。

例えば交代制の工場で深夜勤務のある場合、生活リズムがつくれず体調を崩す可能性もあります。大きな部品を扱う工場だと、力仕事も必然的に多くなります。体力面で自信がない方は、こうした会社を選ばないほうがよいでしょう。

また、期間工の多くは工場の近くにある寮に住み込みます。共同生活ですから、人間関係でトラブルになることも。特に一人部屋ではない寮だと、ある程度のコミュニケーション能力が必要です。

寮の近くにコンビニがあるか、など、不便な環境に建っているところもあります。周囲にストレス解消ができる環境があるかも、チェックしたいポイントです。