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航空機

ひとまず飛行機を日本で造っていることが驚きだな。航空機を製造している日本企業は限られてるが、「2問でわかる!自分にぴったりなライン工の仕事」のページにヒントがあるかもな。

航空機製造工場の仕事内容

主な仕事内容はリベット打ちやリベット検査、部品加工・組み立て、塗装などが挙げられます。1つひとつの業務について見ていきましょう。

リベット打ち

「リベット」とは、外板や部材同士を接合する際に使用するクギのような部品のこと。専用の工具を使って部材同士を接合し、構造物を作り上げていく作業を俗に「リベット打ち」といいます。

航空機の製造は、安全性の確保や部品の大きさによる問題などの影響で、手作業が多いのが特徴。しかも航空機は1機あたり約数百万個の部品が使われており、リベット打ち1つをとっても作業の範囲は非常に広いのです。

リベット検査

リベットを打つ前、さらに打った後に行う目視検査は「リベット検査」と呼ばれます。航空機は安全性がとても重視される乗り物。1つのミスが大事故につながるので、製造・検査では精密な作業が要求されます。リベット検査では主に専用の計測器を用い、リベット穴のサイズをミリ単位で確認。さらに、使われている種類や材質・変形・つぶれ・表面処理のはがれなどの確認し、板材本体の異常や強度、空気抵抗に問題ないかといったことを、図面とにらめっこしながら調べていきます。1つ1つを厳密に検査するため、高い集中力が要求される仕事です。

部品加工・組み立て

部品加工・組み立てでは、手作業か専用の機器を使い、飛行機に使われる部品の組み立て・仕上げを行います。加工では大型旋盤やプレス機を用いた金属材料の切削や曲げ、溶接などの作業を主に担当します。

塗装作業

航空機の塗装作業では、塗料を付着したくない部位へ入念にマスキングを行ったあと、サンディング・塗装・乾燥・仕上げといった工程で作業を行います。美しく仕上げることはもちろん、塗装は機体の重量にも関わる作業です。塗料は巨大な機体全体に使用するわけですから、使用される量は膨大となり、重量もかなりのものとなります。厚く塗ると重量が増えて燃費が悪化し、逆に薄く塗ってしまうと紫外線の影響で剥がれやすくなるため、作業では熟練の技術と経験が要求されるのです。

このように、大型の航空機の製造ではさまざまな職人が関わります。大手企業の工場求人が目立ちますが、取引をしている別の工場から求人が出されている場合も。航空機製造に関わる仕事に応募したい場合は、大手企業以外の工場求人もチェックしておきましょう。

航空機製造のやりがいは?

航空機の製造は手作業が主なので、高い技術力を身に付けることが可能です。他のライン工の仕事とは違い、作っている製品が1から作り上げられていく工程を見ることはできません。しかし多くの乗客の安全を自分が担っているという「やりがい」を感じられる仕事といえます。

航空機の国内生産状況について

飛行機にちょっと詳しい方なら、「日本でも航空機を作っているの?」という疑問が浮かぶのではないでしょうか。

ボーイングやエアバスなど、大手航空機メーカーの多くは海外資本です。しかし、一部の部品生産は日本でも行っていますし、小型旅客機をはじめ純国産の飛行機を求める機運は高まっています。

例えば、川崎重工業ではジェットエンジンの修理や整備で培った技術で、航空機関連の開発や生産体制を再編し、新たな工場を設置する方針を示しています。

また、三菱重工業では国産初のジェット旅客機「MRJ」を2015年に開発したほか、ホンダもビジネスジェットで有名な「ホンダジェット」の増産体制に向けて動きが活発です。

国内の航空機産業は、これから右肩上がりになっていくと、経済界からも注目が集まっているのです。

引用元:ANA Global Channel youtube
https://www.youtube.com/watch?v=Fm-SFK6Kr2o

航空機製造工場の仕事はつらい?

手作業が多いということは、ボタン一つで機械が何でも対応してくれる工程が少ないということですから、重労働な面も多々あります。実際に「作業環境が悪く、体力の面でもたない」といったライン工の声も聞かれます。生産工場にどれだけ設備が整っているかが、会社選びの大きなポイントといえるでしょう。

また、自動車と同じく、実際に部品製造に携わるのは下請会社というケースも多い業界。下請けは、大手と比べると給与面では安くなりがちです。

「実績を重ね、ゆくゆくは大手で管理側の仕事に回るようなキャリアップが望ましい」というライン工の口コミもあり、将来性のある会社を選ぶこともポイントといえそうです。

航空機製造ができる就職先の例

航空機の製造にかかわっている国内メーカーを、いくつかピックアップしました。

川崎重工

日本を代表する航空機メーカーで、機体やエンジンを主軸にさまざまな部品製造を手掛けています。

これまでに手掛けた製品には、ブルーインパルスやP-3C哨戒機シリーズといった防衛省が管理する航空機をはじめ、アメリカのボーイング社やブラジルのエンブラエル社など海外の民間航空機メーカーとの共同開発および共同生産(ボーイング767、777など)にも携わっています。

三菱重工

2008年に航空機専門メーカーとして、三菱航空機という会社を設立。ボーイングやエアバス、ボンバルディアなど海外製航空機のエンジンや主翼の製造を担当しています。

また、2015年には自社開発の純国産ジェット旅客機「MRJ」を開発。新型エンジンや最先端の空力設計を採用した民間用旅客機は、海外の航空会社を中心に量産・販売展開されています。

三陽工業

航空機エンジンに使われるハーネスなどを手掛ける部品メーカーです。航空機用のハーネスは、防水性や耐久性、強度など高いクオリティを求められるため、製造には高度な技術力を必要とされます。

三陽工業では、こうした技術を教育したうえで航空機メーカーに派遣(出向)させており、大手の現場で働くことも可能です。航空機以外にもバイクや自動車などの製造にも携わり、日本のものづくり産業を支える企業でもあります。

サンコー・エア・セルテック

国内外の最新鋭航空機製造に携わり、特に主翼の最終組立の工程を得意とするメーカーです。こちらで製造した主翼は、アメリカなど海外に送られ最終的に組み立てられていきます。また、ジェットエンジンの製造にもかかわっており、エアバスの最新機種・A320neoに採用されています。

このほか、航空機の整備、貨物輸送の点検や管理業務のサポートなども対応する会社です。

日本飛行機株式会社

横浜に大規模な工場を持つメーカー。複合材の開発が得意で、航空機のフラップやフレーム(胴体)、ランディングギアドア(脚扉)などに活用されています。

航空機以外にも、ロケットや人工衛星に用いられる部品の開発にも対応。人工衛星の太陽電池パドルやアンテナをはじめ、国産初の大型ロケット「H-ⅡA」や、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」などにも日本飛行機が製造した部品が用いられるなど、日本の宇宙産業を支える企業でもあります。

実際の求人情報を覗き見

求人情報サイトで実際に出されていた、航空機製造に関わるお仕事をご紹介。具体的にどんな仕事に就けるのか、少しだけ覗いてみましょう。※情報は2019年8月時点の内容です。

求人情報1:航空機部品加工

仕事内容

航空機の胴体部品の加工・仕上げが主な仕事内容です。

手作業での仕上げ、エア工具を使っての加工が主な業務です。年数を重ねれば技術の向上にもつながります。

給与・待遇

募集要項

求人情報2:加工機械オペレーター

仕事内容

3次元CAD・CAM制御のマシニングセンターを使い、精密部品や金型を製造します。自動車用部品や発電用部品のほか、ロケットや航空機などの精密部品の製造も行っています。

給与・待遇

募集要項

求人情報3:航空機組み立て・製造

仕事内容

飛行機の胴体部分の組み立て作業を行います。エア工具を使った穴あけ・リベット打ちが主な業務です。

給与・待遇

募集要項

求人情報4:航空機の部品製造業務

仕事内容

航空機の塗装・検査・部品成形のいずれかの業務を担当します。1つのスキルを極めてもらうため、固定での配属になりますが、将来的には業務の幅を広げることもできます。

給与・待遇

募集要項

求人情報5:航空機の翼の製造

仕事内容

専用の器具を使って部品の固定・ドリルを使っての穴あけ・リベット打ち・検査が主な業務です。

給与・待遇

募集要項