あんまりお目にかかれないものを作る「ものづくり」だが、専門性が高くてやりがいを見つけられる奴はいるな。やること自体は金属加工や自動車の製造と同じようなもんさ。
建設機械とは、油圧ショベルやブルドーザー、クレーンなど、建設現場で活躍する機械のことです。これらの機械があることで、高層ビルや巨大なダム、高速道路など、昔よりも短期間かつ安全に作れるようなりました。
こうした建設現場の機械を製造するのが、専門会社で働くライン工です。
建設機械には汎用機械もあれば、巨大な施設を建造する際に用いるような、その現場だけのオリジナル機械もあります。製造するものによっては、仕事内容が変わることもあるでしょう。
ライン工の基本的な仕事の流れは、金属加工や組立、測定や検査などになります。
特殊車両やクレーンなどに用いる金属材料を、設計図面に基づいて専用の加工機器で切削や曲げ、穴開けなどで加工。これらの加工部材や各種部品で組み立てていきます。
最後に、動作に誤差がないか、外装に大きなキズがないかなど検査を行い出荷されます。
建設機械のメーカーといえば、クボタ、小松製作所、日立建機などが大手といわれるところでしょう。
クボタは農機具でも知られますが、農工用エンジンや水道用鉄管、工作用機械など多様な建機も扱っています。とりわけ、「ミニバックホー」に代表される重量6トン未満の小型ショベルカーにおける販売台数は、世界シェアでトップです。
建機全体のシェアがもっとも高いのが、小松製作所。油圧ショベル、ホイールローダー、フォークリフトなどあらゆる建機を取り扱い、国内ではシェアNo.1、世界で見ても第2位です。歴史も古く、国産初のブルドーザーやトラクターを開発するなど、建機界のパイオニアでもあります。
ちなみに、建機業界で世界No.1のシェアを誇るのが、アメリカに本社を置くキャタピラー社。日本キャタピラーという日本法人もあります。社名の通り、油圧ショベルやブルドーザーに強みを持つほか、ダンプやモータグレーダ、発電機類も評判です。
油圧ショベルといえば、日立建機も有名でしょう。ミニショベルから大型ショベルまで、あらゆるサイズのショベルカーを主軸に製造している会社です。近年は、環境リサイクル関連の機械にも注力しています。