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食品系

「刺身にタンポポをのせる仕事」ばっかりじゃないぞ!生きていくのに欠かせないものだから安定してるのが良いところかな。「寒い中ずっと立ち仕事」っていうデメリットもあるな。

食品加工・製造工場の仕事内容

食品の加工や製造を手掛ける工場での仕事内容は、実にたくさんあります。

仕事の流れは、扱う商品によって若干異なりますが、洗浄した食材を加工や調理し、容器に詰めて包装。それを検査して出荷するという工程です。

例えば、コンビニやスーパーなどで販売されているお弁当の場合、まず肉や魚、野菜といった食材の数量や品質をチェックするところから始まります。

その後、食材を調理・加工し、ベルトコンベアーで容器(トレー)を流しながら盛り付けていき、ラッピングとラベルを貼ります。

最後に検品を行い、配送先ごとに必要な数の仕分け作業をし、業者のトラックに詰め込むまでが仕事内容です。

商品は、季節やイベントによって変わりますし、クリスマスやおせち料理、バレンタインなどのシーズンになると、期間限定のアルバイトを雇用して増産にあたるなど、業務がめまぐるしく変わることもあります。

また、食品加工・製造工場は、衛生管理をしっかりする必要があるため、ライン工は衛生服を着用してエアシャワー室を通り、都度、消毒をしながら業務にあたることになります。

引用元:youtube
https://www.youtube.com/watch?v=e-gwCdMWHZg

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食品加工の仕事が向いている人は

食品加工・製造工場では、比較的に力仕事が少ないことから、女性の方が多く勤める傾向にあります。

未経験者でもすぐに仕事を覚えられますし、料理が好きな方や細かい作業をするのが得意な方などにも向いているでしょう。

食品加工・製造工場の現場は、他のライン作業の仕事と比べチームワークも大切な要素です。「梅干しが入っていない」「いちごが足りない」などのミスは、コミュニケーションによって減らせることが可能ですし、作業をスムーズに進めることにもつながります。一人で黙々と働く作業は少ないので、ある程度のコミュニケーションスキルが求められるでしょう。

食品加工・製造工場はつらい?

軽作業が多いとはいえ、力仕事が決してないわけではありません。食材を仕入れて調理場に運んだり、できあがった商品をトラックに詰め込んだりする際には、多少の力が必要です。

また、勤務体系がつらいという声も多くみられます。24時間稼働している工場もありますから、「出勤時間は朝5時なので、起きるのがつらい」「シフト制でコロコロ変わる」と思っている方もいらっしゃるでしょう。

食品には賞味期限が短いことから「正月もゴールデンウィークも休みが取りにくい」といった声もあります。会社選びの際は、勤務体系の確認もしておくとよいでしょう。

食品加工の種類別業務

食品加工の種類別業務の流れや特徴を、紹介していきます。

パン工場の仕事内容は?

作業工程の流れ

ライン工 パン

パン工場の仕事内容は工場や扱う商品ごとに違いますが、大まかな流れとしては次のようなものです。最初に材料を混ぜ合わせて中種を作り、次にそれを発酵させ、こねる、分割、成形、再度発酵させてから、焼く、包装、積み込みという流れです。作業員一人一人の仕事は分業化された単純作業ですが、工場全体の流れとしてはこのような作業工程を辿ります。

一方、工場内には複数のラインがあり、ラインごとに仕事内容は異なります。従って、どのラインを任されるかによって、行うべき作業が変わることを覚えておくといいでしょう。パンに限らず工場では一人で複数の作業をこなすことはなく、全てラインごとに作業工程が別れていて、一つ一つの仕事は単純なものばかりです。

単純作業でも仕事内容は多彩

前述のように、パン工場では作業員は複数のラインの中で、自分に任された作業だけを行います。しかし、原材料を搬入するだけの仕事や、中種を作るだけ、パンに具をのせるだけ、ケチャップをかけるだけ、出来上がったパンを包装するだけのラインなど、仕事は多彩です。

パン工場だからパンそのものを作るのが仕事だと思うかもしれませんが、実際には、パン作りとは無関係に思える色々な作業も工程に含まれています。ただ大きく分ければ、パン作りに必要なものを用意し、材料を使ってパンを作り、品質をチェックして包装し出荷すること、この3つの段階までがパン工場の仕事といえるでしょう。

パン工場で求められるスキル

街のパン屋さんとの違いは、製造が機械化されていることと、システム化されていることです。個人商店規模のパン屋さんでは、工程のほとんどが人力あるいは手作業で行われていますが、大規模なパン工場の場合は、製造過程のほとんどを機械が請け負い、なおかつ作業員はシステム化されたマニュアルに従って単純作業だけを行います。

従って、パン工場の仕事では専門的な知識や技術は必要なく、初めての人でもすぐ覚えることができます。ただし、立ち仕事が多く単純作業を何時間も続けることになるので、集中力と根気の良さは必要です。

実際どう?働いている人の口コミ・体験談

作業内容が単純だから覚えやすい

サンドイッチを作るラインを担当していました。パンを2列に並べ、左側にマヨネーズなどを塗り、右側に具材を盛り付ける。終わったらパンを重ねて裁断機に入れるのが一連の流れです。初めは戸惑うこともありましたが、作業自体は単純ですので、流れを覚えればすぐに慣れます。単純作業が苦手でないならおすすめの仕事です。

忙しいけどやりがいがある

出来上がったパンをお店ごとのリストから仕分ける作業をしていました。次から次へと矢継ぎ早に流れてくるので、間違えないよう必死に作業をするのは大変でした。しかし数時間程度で慣れてきて、スムーズに作業ができるようになりましたね。忙しい、だからこそやりごたえがあるし、やりがいのある仕事です。また、私の働いていた工場は無料でパンが食べ放題だったため、パン好きにはたまらない仕事だと思います。

手作業や単純作業の仕事が好きなら

パン作りの技術が学べるかと期待していたのですが、工場では機械でパンを作っていたから参考にならず、正直がっかりしました。とはいえ毎日パンの生地を触って作業ができるため、私のように手作業や単純作業、パン作りが好きな人には向いている仕事と思います。業務用の大型オーブンやミキサーは見ていて迫力があり、そういった機器に囲まれながらの作業は楽しいですね。

コンビニ弁当の仕事内容は?

作業工程の流れ

コンビニ弁当工場で行われる仕事内容の流れは、次のようなものです。始めに原材料の搬入を行い、次に材料の鮮度、異物、賞味期限のチェック、下ごしらえ、加熱調理、炊飯、冷却、盛り付け、包装、検品、積み込みです。材料の搬入から積み込みまでが行うところはパン工場と同じですが、異なるところは、加熱調理や炊飯が工程に含まれていることです。

調理するだけじゃないコンビニ弁当工場の仕事

弁当工場と聞くと調理人が黙々と料理をしているイメージを持つかもしれませんが、実際には調理以外の仕事も関係しています。特に原材料の搬入や積み込みなどは、さながら運送業のようです。また検品のように、料理を作るというより、出来上がった料理をチェックする仕事の比率も低くありません。従って、様々な業態が入り混じって一つの商品を作り上げているのが、コンビニ弁当工場といえるでしょう。

一方、作業員一人一人が行う仕事は単純作業がほとんどです。コンビニ弁当工場もパン工場と同様に機械化と分業化が進んでおり、作業工程がラインごとに細かく分かれているので、一人一人の作業員が複雑な仕事を請け負うことはありません。マニュアルに沿って加熱するだけ、盛り付けるだけ、包装するだけといった具合に、ひたすら同じことを何度も繰り返します。

求められるスキルと働き方

一方、コンビニ弁当工場で働くために求められるスキルは、任されるラインによって異なります。搬入や積み込みでは体力、下ごしらえや過熱・調理ではマニュアルの厳守、盛り付けや包装では丁寧さや集中力といった感じで、作業工程ごとに必要なスキルは変わります。また、基本的にコンビニ弁当は24時間体制の大規模工場で作業が行われており、正社員だけでなくアルバイトや派遣、パートなど、様々な雇用形態の人が働いています。

シフトの種類も充実していて、自分の生活スタイルに合った時間で働けるのも特徴です。コンビニ弁当工場で働くことを希望する人は、作業工程全体の流れと、それぞれのラインで求められるスキルを頭に入れておけば、仕事探しがスムーズになります。

実際どう?働いている人の口コミ・体験談

普段食べているお弁当を作るやりがい

求人情報の中で比較的給与が高く、コンビニ弁当の製造という親しみやすそうな仕事内容だったこともあり、求人に応募しました。採用されてからは大変で、黙々と地味な作業を続けていくのは楽ではありません。とにかく時間が長く感じられました。仕事を続けられたのは、職場の皆さんがとても良い人たちだったから。お昼休憩でおしゃべりしながらご飯を食べている時間が毎日の楽しみでした。仕事は忙しいですが、普段よく口にする食べ物を作る仕事に携われたのはよい経験でしたし、やりがいを感じられました。

防寒対策はしっかりと

コンビ二のお弁当を作る仕事をしていましたが、工場内は寒く、寒がりの人だとつらい職場かもしれません。私の場合は寒さ対策として、保温性の高いインナーを作業着の下に着用していました。カイロだと低温やけどの心配があるので、インナーやタイツで寒さをしのぐ方法をおすすめします。私が働いていた工場は30~60代の女性が多く、4割くらい外国の方も見られました。でも皆基本的に仲が良いので、働きやすい雰囲気でしたね。

外国人の知り合いが増えた

コンビニのお弁当やお惣菜、サラダなどを製造する工場で働いていました。僕は夜勤で働いていたのですが、とにかく外国の方が多かったですね。コミュニケーションを取るのは大変でしたが、一緒に仕事をしているので、なんとなく分かり合えてくる感じはありました。外国の方と仕事をすると身構えちゃうかもしれませんが、考えや思いを伝えようとする気持ちを持てば、相手にもきちんと伝わります。

お菓子工場の仕事内容は?

作業工程の流れ

ライン工 お菓子

お菓子工場の仕事内容は、お菓子を作ることがメインですが、それ以外の仕事も関係しています。全体の流れは、最初に原材料の受け入れから始まり、次に品質チェックと保管、管理、殺菌、型への流し込み、焼成、オーブンからの取り出し、ラインに乗せる、飾り付け、仕上げ、検品、包装、仕分け、箱詰め、積み込み、器具の洗浄作業、となります。

仕事は全てライン作業として行われ、作業員はベルトコンベアから流れてくるお菓子に対して、各自、指示された作業を行います。他の工場と同じように分業化されているので、一つ一つの作業は単純です。一人で複数のラインを受け持つことはなく、大抵は一つのラインで一つの単純作業を繰り返すことになります。

お菓子工場の仕事内容は多彩

一方、単純作業ではあっても、仕事内容はラインによって異なります。飾り付けではイチゴなどフルーツを乗せたり、生クリームやチョコペンを加えたりといった細かい作業を行い、検品では商品の破損や崩れをチェックするなど、厳しさが求められる仕事をします。

一方、包装や梱包は機械で行い、積み込みはフォークリフトを使用しますが、パレットにバラ積みするときは体力を要します。このように、お菓子工場の仕事内容は様々な分野が関係しており、ラインによって作業内容が異なり、求められるスキルも違います。また、一口にお菓子といっても様々な種類があり、ケーキや洋菓子もあれば、和菓子もあります。

お菓子工場で働くのに必要なスキル

お菓子工場では、作るお菓子の種類によっても製造過程が変わることを覚えておいてください。ただ、一人一人の作業員が行う仕事内容の基本は変わりません。担当ラインの中で立ったまま同じ単純作業を繰り返すこと、それが主な仕事です。

お菓子工場で働くのに向いてる人は、単純作業が好きで苦にならない人、足腰が強くて集中力がある人、細かい作業が好きな人、チームワークを大切にできる人、お菓子を作ることが好きな人です。また受け持つラインが交代することもあるので、柔軟性や対応力も必要です。

実際どう?働いている人の口コミ・体験談

人とのコミュニケーションが苦手な人におすすめ

ラインで流れてくるドーナツを3つずつ並べて、箱に詰めるといった作業を担当していました。スピードと正確さを求められる仕事ですので、ミスをするとライン全体に影響します。慣れないうちはとにかく大変ですね。仕事中は作業に没頭するため、ほとんど人と話すことはありません。人と話すのが苦手で、1人で黙々と作業をしていたいという人には向いている仕事と思います。

繁忙期はかなり忙しい

お菓子工場の求人は繁忙期に出されることが多いようです。僕の場合も初仕事で忙しいラインに回されて、かなり大変な思いをしました。仕事中にミスをしてしまい落ち込んでしまったのですが、その時同じ部署の方が優しく声をかけてくれて、気持ちが楽になりました。仕事の忙しさは変わりませんでしたが、仕事のやりやすさは大きく変わりました。

普段買っている商品の裏側がわかる

以前和洋菓子の製造補助作業を行ったことがあります。どんな作業を機械で行い、どこからが人の手で作られるのかがわかり、よい勉強になりました。普段何気なく買っている商品が、徹底した品質管理でつくられていることがわかり、食のありがたみと日本企業のすごさを目の当たりにしました。

冷凍食品工場の仕事内容は?

作業工程の流れ

ライン工 冷凍食品

冷凍食品工場でも機械化と分業化が進んでおり、仕事内容は単純作業がほとんどです。製造工程の流れとしては、原料の受け入れと検査から始まり、原料保管、選別と下ごしらえ、調理、冷凍、包装、箱詰め、検査、出荷、となります。食品製造とはいっても手作業はほとんどなく、製造工程の全体で機械化が進められています。そしてラインごとに作業工程が別れ、作業員一人一人が行う仕事は単純作業ばかりです。

多彩な業務が入り混じる冷凍食品工場

一方、各ラインで行う仕事内容は少しずつ変わります。原料受け入れと検査では、単に原料を搬入するだけでなく、品質や異物のチェックを行い、検査をクリアした原料だけを採用して保管するといった仕事をします。選別と下ごしらえでは、新鮮な原料を洗浄、殺菌、下処理をした上で、原料を調理できる状態に整えます。

調理では、決められた比率で原料を混合し、揚げたり蒸したり文字通り調理を行います。そして加工された食品の品質と鮮度を保つために冷凍機で急速冷凍を行い、汚染や乾燥から守るため包装を行い、再度検査を行い合格した商品だけを倉庫から運び出し、箱詰めを行い、配送先に応じて仕分けをし、積み込みをして出荷となります。このように、一つ一つの作業は単純でも、仕事内容は作業工程ごとに変わります。原料の受け入れから、加工、検品、包装、箱詰めまで、多彩な業務が入り混じって成り立っているのが冷凍食品工場です。

求められるスキルと得られるメリット

冷凍食品工場で働くのに向いてる人は、冷凍食品が好きな人、単純作業でも飽きない人、一つの作業を根気よく続けられる人、集中力がある人、注意力がある人です。仕事は単調ですが、それぞれの段階で求められるスキルは決して低くはなく、楽にできる仕事というわけではありません。

しかし同時にやりがいを感じることもでき、自分も製造工程の一部として冷凍食品を作ってるんだという誇りと喜びが得られます。ただ、実際に任される仕事は、配属される工場や製造する商品によって変わります。

実際どう?働いている人の口コミ・体験談

1番重要なのは寒さ対策

冷凍食品の工場で働く場合、問題なのがやっぱり寒さ。室温マイナス15度の環境で働くのでとにかく寒いです。オーバーオールなどの防寒着、防寒具を付けて、靴は防寒用の安全靴がベスト。作業自体は簡単だったため、寒ささえなんとかなれば問題なく働けます。

人間関係で悩むことはありませんでした。

私の担当した部署では、冷凍された状態の食材に、別の食材をひたすらのせていく作業を行います。単純ですがやってみると大変で、体力を使う仕事でしたね。その代わり人間関係で悩むことはなく、50分の昼休憩の間、みんなで他愛ない話をしながら楽しくご飯を食べられました。人間関係がギスギスした職場だと精神的にきつくなりますが、工場は仕事のキツさに慣れれば問題なく働けます。人間関係で悩むのが嫌な人は工場での仕事がおすすめです。

給与は他の食品工場より高め

私の働いていた工場だけなのかもしれませんが、他の食品工場の求人と比べると高めでした。寒い環境での業務なので、その分待遇を良くしているのだと思います。食品の検品と出荷作業がメインでしたが、体力を使う仕事だったため、体力に自信のある人が向いています。CAS冷凍のような高度な冷凍技術を目の当たりにできるので、食品関係の技術を学びたい人にもおすすめですね。

食肉加工の仕事内容は?

作業工程の流れ

食肉加工の仕事は、大きく分けてお肉のスライス・加工・梱包の3つです。それぞれの作業の流れについてご説明します。

スライス作業は、その名の通りお肉を専用の機器でスライスしていく作業です。スーパーで卸されるお肉の場合100gや200g単位、レストランで卸される場合はkg単位にするなど、卸す先に合わせてスライスの厚さを変えていきます。

小さい工場や特別なカットが必要な場合、機械ではなく作業員の手でスライスします。慣れない内は手が疲れてしまうことも。しかし包丁の扱いになれると余分な力を使わずに切れるようになるので、体力に自信のない女性でも十分に対応できます

スライスをするお肉はほとんどが冷凍肉。室温が低いところでの作業となります。寒さが苦手な人はカイロや保温性の高いインナーで対策をしましょう。

加工作業は、ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉を作る作業です。

ソーセージのようにお肉のカット・腸詰め・スモークなどの複雑な工程を経る加工のほか、調味料や香辛料を使って味付けをする加工を行うことも。

スライス作業に比べて複雑ですが、料理をしている感覚で作業ができるので、料理好きの人に向いている作業といえます。

スライス・加工をしたお肉をパックや真空袋に詰める作業です。

一見して単純な作業に思えますが、加工したお肉の状態を確かめる重要な作業。厳しいチェックが必要なのです。

また、衛生面の検査のため異物混入のチェックもこの作業内で行われます。食の安全にかかわる作業ですから、責任感の強い人や細かいことにも気がつく人などが向いています

食肉加工の特徴

作業内容はほとんど分業化されているため、スライスの仕事を任されればお肉のスライスのみ、加工の仕事を任されればお肉の加工のみを受け持ちます。

地道にコツコツ行う作業ばかりなので、飽きっぽい人だとだんだんモチベーションが下がってしまうことも。

反面、一定のパターン通りに黙々と作業をするのが好きな人には向いている仕事といえます。

求められるスキルと得られるメリット

食肉加工の仕事では、特別なスキルは必要ありません。どのような学歴・職歴の人でも採用されるチャンスのある仕事です。

就職する上で有利なのは、普段家で料理をしている人。包丁の使用や調理工程がある点から、まったく調理経験のない人よりは業務に慣れやすいです。また、スーパーでお惣菜の計り売りをした経験のある人も、食肉加工でのお肉の計量を素早くできるため、経験を生かしやすいでしょう。

食肉加工のメリットは、もの作りにおけるやりがいを感じられること。お肉の形状を整えるだけでなく、気候や気温に合わせて調理・加工方法を変えるといった柔軟な対応力も必要です。依頼主のニーズに合わせて「おいしいお肉を届ける」お仕事ですから、要望通りのものが仕上がればもの作りにおけるやりがいを感じられるはずです。

また、気温の低い場所での作業なので、暑がりの人だと仕事がしやすいのもメリットです。

実際どう?働いている人の口コミ・体験談

防寒対策をしっかりと

お肉の鮮度を保つため、工場の温度はかなり低く設定されています。エアコンが苦手という人にはちょっとおすすめできない仕事ですね。寒さ対策をする時は、防寒性の高さだけじゃなく、動きやすい軽量のウェアを用意しましょう。会社側も用意してくれますが、私の勤めていた会社の防寒着は古くて寒さを防ぎきれませんでした。仕事をする前に、念のため防寒着を1着用意しておくと良いかもしれません。

最初の数週間はかなり大変

作業自体は単純で楽な業務ですが、1日中立ち仕事なので、仕事を始めたばかりだと体力的にヘトヘトになります。1、2週間くらいで慣れてきますが、その間は耐えるしかありません。私の担当したラインは包丁を使った作業を行いました。調理経験のある人や、調理に関わる仕事に興味のある人だと仕事を覚えるスピードも早いですね。調理に関わる仕事を探している人におすすめの仕事だと思います。

女性でも働けます

食肉加工の仕事は力仕事もあるため、工場では男性が多く働いています。しかし、担当する部署によっては女性が活躍している場合も。私の働いている工場だと、鶏肉の加工やミンチ製造、商品の包装など、力を必要としない作業を任されています。部署によっては女性が多く働いているので、女性でも安心して働けます。

実際の求人情報を覗き見

実際の求人情報の一例を見てみましょう。「どんな条件で仕事をするのか、具体的にイメージが付きにくい」という方は、以下の例を参考にしてみてください。※情報は2019年8月時点の内容です。

求人情報1:食肉の簡単な製造・加工作業

仕事内容

食肉の簡単な製造・加工作業のお仕事です。具体的には、原料の開封からカット、包装から梱包、出荷までを担当します。長期で安定したお仕事をしたい方にもおすすめ。入社前の職場見学も可能となっています。

募集要項

求人情報2:マシンオペレーター・食品加工

仕事内容

練物製品の製造のお仕事です。材料の運搬や原料の投入、調合から原料を混ぜ合わせる作業まで、さまざまな作業を担当します。作業は多種多様なので、食品製造のお仕事でありがちな「単純作業ばかりで飽きてしまう」ということがありません。主に、20代~60代までの男性の方が活躍中とのことです。外国籍の方も活躍している職場です。未経験の方歓迎していて丁寧に指導してくれるため、初心者の方でも挑戦しやすいかもしれません。

給与・待遇

募集要項

求人情報3:カット野菜を扱う食品加工のお仕事

仕事内容

野菜のカット・袋詰めのお仕事です。コンビニやスーパーで見かけるカット野菜を製造している会社内での勤務になります。主に取り扱う野菜はキャベツやレタスなど。

作業は「芯取り」「カット」「袋詰め」「箱詰め」「出荷」の5工程があり、いずれかの作業を担当することになります。簡単な作業なので、未経験の方でも安心。先輩スタッフがマンツーマンでレクチャーするので、わからないことがあればすぐに質問OK。残業なし・シフト勤務制なので、プライベート重視の方にもおすすめです。

給与・待遇

募集要項

求人情報4:小袋調味料の包装と梱包作業

仕事内容

出来上がった醤油やタレ、つゆなどを包装するお仕事です。専用の機械への醤油の投入や、包装用の袋の補充、簡単なマシンオペレーター、箱詰め出荷作業が主な業務です。未経験の方でもOKで、先輩スタッフから丁寧に指導してもらえる環境です。現在、20代~40代の女性が多数活躍中の職場とのこと。土日がお休みなので、仕事とプライベートを両立させたい方にもぴったりですよ。

給与・待遇

募集要項

食品加工・製造ができる就職先の例

コンビニやスーパーなどで扱っているお弁当工場は、中小規模のところが多く、大手弁当メーカーという企業は、ほとんどありません。中小の工場といっても、1日に数千から数万個ものお弁当を扱っています。

パン工場といえば、業界最大手の山崎製パンをはじめ、フジパン、敷島パンなどが有名なところ。これらの工場では、クリスマスケーキなどの季節商品も扱っており、さまざまな商品製造に携われるでしょう。

お菓子工場でいえば、明治や森永、ロッテなど、多くの企業がありますし、食肉加工だと日本ハムや伊藤ハム、冷凍食品だとマルハニチロや日本水産、ニチレイなどがあります。このほかにも、食品加工・製造工場にはドリンクメーカー(キリン・コカ・コーラなど)や、調味料メーカー(味の素・キユーピー・キッコーマンなど)もあります。

いずれの工場も、街中から少し離れた場所に立地するところが多く、自分の通いやすい場所で選ぶのもポイントのひとつ。特に、冷凍食品などは海岸沿いに多く、工場の規模も大きいですから、車での通勤が便利でしょう。