ガラスそのものを作る「ガラス製造工」ではなく、ガラスをはめ込んだ製品を製造する「ガラス製品製造工」の仕事だ。
自動車や住宅用の窓ガラスを作る仕事だって覚えとけばOKだ。
ガラス製品の製造に関する求人の多くは、住宅用の窓ガラスや自動車の窓ガラスの製造です。ここでは窓ガラスの製造作業を中心に解説します。
作業では主に製造・加工、組み立て、検品・梱包作業が行われます。
製造作業では、主にガラスを製造する機器のオペレーターや切断などの加工、ガラスをはめ込む部品ユニットの組み立てを行います。
小さい町工場だとガラス製造・加工を手作業で行いますが、ライン工として工場で働く場合は機械がガラスの製造を行うので、比較的楽に作業ができるでしょう。
組み立て作業では、主に切断・加工されたガラスを金属の枠にはめ込みます。割れやすいガラスを扱うので、作業中はガラスに負荷を与えないよう細心の注意が必要です。
また、住宅用の窓や自動車の窓の場合、組み立て時に少しでもズレが発生すると窓の開閉や安全性に影響が及ぼされます。製品として出荷できなくなるため、注意力や集中力が必要な作業といえます。
検品作業では、窓枠がはめ込まれた後、出来上がった製品の状態を調べます。ガラスのヒビ、欠けなどの状態を調べるほか、さらにはめ込まれた枠が正常にはめ込まれているかといった点も調べます。
製品に問題がなければ梱包し、出荷作業まで担当する場合があります。
担当するラインによって異なりますが、ガラス製品製造では時に肉体労働を行う場合もあります。製造されたガラスを運ぶ仕事が特にきついといわれており、20kg近い重さの上、持ちづらい大型のガラスを運ぶ仕事はかなりの体力が要求されます。
また、工場内は高温のガラスを扱っているため非常に暑く、特に夏場はつらい職場となるでしょう。作業中は常に熱中症に注意しなければなりません。
ただし、前述した通りライン工として働くわけですから、担当するラインによって仕事内容も変わります。肉体労働を行わないマシンオペレーターや、組み立て作業などであれば、体力面に自信のない人でも負担なく働ける可能性があるのです。
作業はほとんど1人で行うので人間関係のわずらわしさがなく、肉体的な負担の大きいラインの場合は給与面での待遇が良い場合も。そういった点を踏まえると、肉体労働や暑さによるつらさも我慢できる、という人もいるかもしれません。
建築・自動車用のガラス製品やガラス加工製品、ディスプレイ用の薄板ガラスを始めとする高機能ガラスなど、ガラスに関わるさまざまな製品を扱うメーカーです。
世界各地に製造拠点を持っており、およそ100ヵ国製品の販売を手掛けるなど、ガラス分野に関してはトップクラスの企業グループといえます。
断熱・防音ガラスや防犯ガラスなど、人々の生活に役立つガラスのほか、太陽光発電用のガラスのような環境問題に関わる製品も製造。人と環境に関与するガラスを製造しているとなると、働く側としてもやりがいを感じやすいかもしれません。
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1936年に創業し、およそ80年近い歴史を持つガラス製品の大手企業です。元々は化学メーカーとして設立された経緯があるため、ガラス事業の他にも肥料・化学品・ファインケミカルなどの分野まで手掛けています。
ガラス事業では、建築・自動車用のガラスやガラス繊維、電子材料用のガラスの製造・開発を行っています。「ものづくり」を通じて人や社会、環境に貢献することを目標としており、誰かの役に立つ製品を作りたいと考えている人にとって共感できる会社かもしれません
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