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産業用ロボット

俺らの仕事を奪うかもしれないロボットを作るなんて、なんか皮肉だな。それでも、人間にしかできない作業は山ほどあるから、「製造業界の万能選手」になるくらい製造業で経験が積めれば安泰だな。

産業用ロボット製造工場の仕事内容

自動車工場や精密機器の製造工場などでは、人間とともに産業用ロボットも大いに活躍しています。自動車工場で見かける大型アームの溶接機もあれば、画像認識装置とロボットハンドを持つ生産機器、最近ではAIを用いたサービスロボット(「ペッパー」「パルロ」など)も登場しています。

こうしたロボットを作るのも、専門メーカーで働くライン工たちです。

主な仕事内容は、金属加工、組立、測定や検査など。金属加工では、専用の加工機器を用いて部材の切削や穴開けなどを行います。これらの加工部材や各種部品で組立、動作テスト。最終の検査では、実際に動かして誤差がないか測定したり、外観にキズや変色がないかをチェックする作業を実施します。

大型の産業用ロボットだと、重たい部品も使いますから力作業もあります。また、製品に塗装を施す場合には、洗浄やマスキングなどの作業もあります。特注品を扱うケースも多く、その都度で作業内容も異なりますから、多彩な業務が待っているでしょう。

引用元:安川電機youtube
https://www.youtube.com/watch?v=DpmBn8ojfgU

人口減少で産業用ロボットは大人気!

本来の産業用ロボットは、人が行うには危険な作業や、人の手では難しい細かな作業を補うことを目的に開発されていました。しかし、現在は人が対応していたことまでロボットに任せる傾向にあります。

その理由は、人口の減少です。人手の足りない工場では、従来、人のやる作業までも機械に置き換える動きにシフトチェンジしています。

産業用ロボットの製造会社からみれば、ニーズが増えて生産量をアップできるチャンスです。各メーカーの業績は右肩上がりで、今後も好景気が続くと想定されています。

産業用ロボット製造ができる就職先の例

産業用ロボットの世界シェアは、日本企業が圧倒しています。

代表的なメーカーには、安川電機、不二越、ヤマハ発動機、ファナック、パナソニックなどが挙げられるでしょう。

安川電機と不二越は、世界トップレベルのシェアを誇る産業用ロボットメーカー。自動車や電機関連の工場で活躍する産業用ロボットが定評です。

ヤマハ発動機はバイクや船のエンジンの生産ロボット、ファナックは溶接産業用ロボット、パナソニックはロボットアームの制御技術に強みを持ち、いずれも世界で活躍するロボットの製造に関わっています。