スマホの製造は海外が主流だが、日本にもある。力仕事はなく緻密な作業が多いので、比較的女性が多い職場だな。
パソコンの製造工場では、いわゆるライン作業がメインの仕事内容になります。ベルトコンベアで流れてくる製品にハードディスクやCPU、GPUといった部品を取り付けたり組み立てたりする作業で、正確性とスピードが求められる仕事です。
また、精密機器ですから検品作業もライン工の重要な仕事。動作に不良がないか、汚れや傷がついていないかなど、規定の検査項目に従って細かな部分までチェックしていきます。
重たい部品は少なく緻密な作業が多いことから、女性が重宝される工場が多いようです。とはいえ、ずっと立ち仕事ですから体力も必要。同じ作業に黙々と取り組める方が向いている仕事といえます。
iPhoneをはじめ、スマートフォンは海外で生産された商品が主流ですが、国内でも生産工場があります。
例えば富士通のスマートフォンは、兵庫県加東市の工場で生産。NTTドコモをはじめ大手キャリアなどで提供される商品の生産に携わっています。
スマートフォンもパソコンと同様に、ライン作業がメインです。基本的に部品の開発は海外メーカーで行われていますので、国内の工場では組立と検品、梱包など最終工程が中心になります。
また、一部のメーカーでは修理対応もライン工の仕事となっています。故障の原因を追究し、適正な処置をするのが仕事ですから、機械いじりが好きな方に向いている仕事でしょう。
パソコンの生産拠点は全国各地に広がっています。
例えば、老舗のNECは山形県の米沢工場で、30年以上前からパソコンを生産しています。NECといえばLAVIEシリーズが有名ですが、こちらの工場ではレノボのThinkPadについても一部の部品を製造しているそうです。
また、富士通は福島県伊達市と島根県出雲市にパソコンの組立工場を設置しています。
パソコン製造のメッカは長野県。特に安曇野市には、VAIOやエプソンダイレクトの工場が集積。また、飯山市にはマウスコンピューターの生産拠点があります。
このほか、パナソニックは神戸市に、日本HPは東京都昭島市に生産拠点があり、いずれの工場でもライン工が大いに活躍しています。