プラスチックから有害物質が出るとかで不評になってるけどよ、そういうところほど環境には気を遣ってるもんなんだよな。
プラスチックの製造工程には、いくつかのパターンがあります。
オーソドックスなのが、「射出成形」という方法です。金型に樹脂材料を流し込んで成型し、冷え固まったら不要な部分を切除・研磨(バリ取り)をして、検査工程に回すというのが主な流れ。これらの工程のほとんどが機械で対応しますから、ライン工の仕事は機械オペレーションがメインになります。
ただ、実作業では製品チェックが目玉になることも。これは、成型された製品にキズやムラがないかを確認する作業です。不良品が多いということは、機械または樹脂材料に問題があるということ。検査や検品の前に、その都度オペレーターも検品していく作業が生じます。
検査や検品の工程では、色やサイズ、バリ取りの処理などを規格品と比べながら、不良品を除去。適合品は梱包し、出荷されます。
プラスチック加工は、熱した樹脂を流し込む作業ですから、工場内も熱が充満しやすいです。エアコンが稼働していても40℃近くになるところも。適度に水を飲むなど、熱中症対策が必要です。
これに加え、におい対策も必要でしょう。「プラスチックを溶かすと、独特な薬品の臭いで頭が痛くなります」といった口コミのほか、「衣類や髪の毛にも薬品のにおいが染みつくので、帰りはどこにも寄れない」というライン工の声もあります。
とはいえ、作業内容は機械オペレーターなど単純なものが多く、「覚えれば、ラクな仕事」と感じている方も多いようです。
上の口コミにもあったように、プラスチック工場内では薬品のにおいが充満します。これが健康に良くない、といったイメージを持たれた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には大きな害を与えることは、ほとんどありません。
プラスチック製造工場では、5S活動(環境整備活動)をはじめ、社員が健康かつ快適な環境で仕事ができるよう、さまざまな取り組みを行っています。また、樹脂の扱いなども用量や用法を守れば、体に害を与えるガスなど生じることはありません。
しかし、製品によっては体に影響を及ぼす物質を扱うことも、ないとは言い切れません。
こうしたリスクが気になる方は、仕事先の候補から外すというのも一手かもしれません。